晴れて馬主資格の審査に合格し、馬主資格を獲得したら、次にしなければならないのが競走馬の購入です。
馬主になっても競走馬がいなければ始まりません。
競走馬の購入には幾つかの方法があります。
1.市場で購入
2.庭先で購入
3.現役馬を購入
4.共有馬を購入
1.市場で購入
毎年、サラブレッドのセールが行われています。
セリ式で、一番高い金額を提示した方が落札者となり購入できます。
日本で行われている市場
セレクトセール(当歳・1歳)<北海道>
セレクションセール(1歳)<北海道>
サマーセール(1歳)<北海道>
八戸市場(1歳)<青森>
九州1歳市場(1歳)<鹿児島>
オータムセール(1歳)<北海道>
ブリーズアップセール(2歳)<千葉>注意JRA馬主対象のみ
千葉サラブレッドセール(2歳)<千葉>
HBAトレーニングセール(2歳)<北海道>
九州トレーニングセール(2歳)<佐賀>
馬市.com で上記の市場の詳細が載ってますので参考になると思います。
その他、海外でも行われています。
セレクトセールは社台グループ中心で、良血馬が多数上場されます。その為、億超えの金額で落札される馬もおり、平均落札価格が3000万円台と高いです。しかし、毎年のように重賞を勝つ馬が多数出ております。費用対効果は別として、活躍馬を探すという意味では確率の高い市場だと思います。
セレクションセールは日高地方中心で、名前の通り選ばれた馬のみが上場されます。こちらも活躍馬を多く輩出してます。このセールは最低落札価格が500万と設定されており、500万以下では買えないようになってます。平均価格1000万円ほどで、セレクトセールと比べると価格は低いです。
サマーセールは国内最大の市場で、1000頭以上の馬が上場されます。平均価格も400万円台とリーズナブルで、安い馬になると100万以下。G1を勝つ様な馬も出ており、掘り出し物も沢山潜んでいることもあり、多くの馬主様が力を入れています。例年は4日開催でしたが2016年は上場頭数が多いようで5日開催になるようです。
2歳市場は、デビューを控えた2歳馬の実際の走る姿を見れます。公開調教で2ハロン(400m)のタイムを計測します。動きの良かった馬は高額になりやすいですが、購入からデビューまでの時間が短くてすみます。
市場には、それぞれ特徴がありますので、どの市場が自分に合っているのか見極めるのも大事です。
2.庭先で購入
庭先とは、サラブレッドの生産牧場や当社のように競走馬の販売を行っている所から直接購入する事です。直接交渉ですので、知識がないと難しいです。また、市場の場合はレポジトリーと言って脚元のレントゲンや内視鏡で喉の映像が見れますが庭先の場合は見れません。実費で獣医師等にお願いしてみる必要があります。また価格交渉も行わくてはいけません。ただ、セリの場合どうしても欲しいと思った馬は必ず買える保証はありません。予算がいくらでもある場合は別ですが。庭先の場、価格さえ合えばどうしても欲しい馬が購入できるのが最大のメリットです。
3.現役馬を購入
これは、実際に競馬場で走っている競走馬を購入する方法です。現在のオーナーがなんらかの事情で所有馬を手放したい、もしくはその所有者にお願いして売って頂く方法です。
最近ではサラブレッドオークション といサイトがあります。
楽天オークションの仕組みを利用して、毎週木曜日に多数の馬が出品されてます。
最大のメリットは購入したらすぐに走れるという事です。
馬主資格を取得して、1日でも早く自分の馬を競馬場で走らせたいという方にお勧めです。
ただし、馬の状態によってはすぐ走れない事や、所属できる競馬場が決まってる場合がありますので注意してください。
4.共有で購入
競走馬は馬主資格のある方で、競走馬を中央競馬10口、地方競馬20口で共有する事が出来ます。
最大のメリットは馬購入代、毎月の維持費を軽減できます。
例えば中央競馬で1000万の馬を10人で共有すると100万で購入できます。
また、中央競馬の毎月の維持費が約60万とすると毎月6万の維持費ですみます。
知り合いの馬主同士でやるもよし共有馬主を募っているクラブもあります。
馬の購入方法は色々あります、どの方法が自分に適しているのか考えてみるのも大事です。